2-2!VITESSE ARNHEIMに引き分け
トレーニングキャンプの締めくくりとなったテストマッチはドローに
夏のプレシーズン3戦目を迎えたフォルトゥナは、オランダ1部リーグに所属するクラブVitesse Arnheimを相手に、2-2の引き分けという結果でトレーニングキャンプを終えることとなった。フォルトゥナは相手のオウンゴールで先制し、前半終了間際にはAndre Hoffmannの得点で2-1とリードしたものの、後半に同点弾を許しドローで試合終了を迎えた。
Hoffmannがチームを牽引
この試合のスターティングメンバーには、GK Florian Kastenmeierの前に、この日ゲームキャプテンを務めたAndre Hoffmann、Matthias Zimmermann、Florian Hartherz、そしてU19チームのタレントJamil Siebertの4バックが並んだ。MFにはJean Zimmer、アペルカンプ真大、Marcel Sobottka、Thomas Pledlが配置され、最前線にはKenan Karamanと今日誕生日を迎えたRouwen Henningsが並ぶ形でキックオフを迎えた。
試合序盤は両チームにチャンス到来
この試合最初のチャンスは、黄色と黒のユニフォームを纏うオランダのクラブに。フォルトゥナの左サイドからのフリーキックを、Oussama Darfalouに頭で合わせられるも、このヘディングシュートはゴール左へ逸れていく(7分)。そして続く11分、Zimmerのシュートが多くのフォルトゥナファンに”黄色と黒のユニフォーム”Dortmund戦でのスーパーゴールのデジャブを感じさせる。しかし、当時と同じようなポジションから放った今回のロングシュートは、惜しくもゴール左に逸れていった。また、Pledlが左サイドから中央へパスを送るもHenningsとZimmerに繋がらず、得点には至らない(13分)。
立て続けに2得点
するとフォルトゥナが先制点を獲得する。右からのコーナーキックにSiebertがゴールの方向にヘディングし、Rouwen Henningsがそのボール逸らすと、そのボールがVitesseの選手に当たりオウンゴールを招くことに(26分)。しかし、Vitesseはこのビリヤードの玉突きのような失点から数分後、Oussama Tannaneが直接FKを決め、試合を振り出しに戻す(31分)。これで波に乗ったTannaneは、その後5分間にも2度に渡りロングシュートでゴールを狙うも、両方ともゴールの上へ外れていく。また、こぼれ球に反応したLois Opendaも同じように、ゴール前15mからのシュートをふかし、GK Kastenmeierが守るフォルトゥナゴールの上を越えていった(40分)。
主導権を握った前半終了間際
前半終了前の5分間、再びギアを上げたフォルトゥナは、大きなチャンスを全部で3本作り出す。1本目は、HenningsからのクロスにZimmermannがボレーで合わせるも、このシュートはキーパー正面へ(42分)。続いて、アペルカンプが抜け出してZimmerへラストパスを送るも、Zimmerのシュートは惜しくもゴール左へ逸れていく(44分)。それでも3度目の正直は45分、ZimmermannからのクロスにHoffmannが完璧なヘディングシュートを決めて2-1とし、ハーフタイムを迎えることに。
勢いそのまま後半へ
Uwe Rösler監督は、前半からメンバーを変更せずに後半へ突入。するとフォルトゥナが後半開始と共に、試合の主導権を握る展開となる。Pledlがドリブルで持ち込んでKaramanへとパスを送るも、ここは正確性を欠いてしまいチャンスに繋がらない。しかしその直後、Pledlにビックチャンスが訪れる。Sobottkaが右サイドを抜け出すと、ゴール前へ速いグラウンダーのクロスを送る。そこに走り込んだPledlが左足をダイレクトで合わせるも、思い通りにミートできず、ゴールライン手前で相手DFにクリアされてしまう(51分)。一方、U19チームのタレントSiebertは、なぜ彼がプレシーズンでトップチームに帯同しているかをプレーで証明して見せる。相手FWのOpendaが抜け出し、Kastenmeierとの1対1を迎えたシーンでは、19歳のセンターバックが最後の局面にスライディングタックルでコーナーに逃れる好プレーを見せた(54分)。
Vitesseの反撃
後半開始から20分間はフォルトゥナが主導権を時間帯が続いたが、その後Vitesse Arnheimも反撃を見せる。右サイドのコーナーキックからMatus Beroに合わせられ、再び同点にされてしまう(68分)。その後は試合が均衡し、ゲームが中断する時間が増えることに。そんな中、Henningsが直接FKで追加点を狙うも、これは惜しくもゴール右へ逸れていく(78分)。ここでRösler監督は、Pledlに代えてU23チーム所属のEnrique Lofolomoを投入することを決断した(79分)。
Sobottkaにビックチャンス
試合終了8分前、フォルトゥナはこの試合のターニングポイントを迎えることに。アペルカンプが抜け出し、ゴールライン際から相手ディフェンスの背後を突く完璧なラストパスを送ると、そのボールにSobottkaがダイレクトでゴールを狙うも、相手GKの好セーブに阻まれてしまう。また、その直後にはZimmerのパスからHartherzにチャンスが訪れるも、Hartherzの左足のシュートはゴールの枠を捉えられない(84分)。さらにKaramanがペナルティーエリア内で相手DFを振り切りシュートを放つも、最後のところでブロックされてしまう(86分)。そして後半ロスタイムには、HartherzのセンタリングからSiebertが最後のチャンスを迎えるも、Siebertのヘディングシュートはゴールを捉えられなかった(90分+1分)。
プレシーズン未だ無敗のフォルトゥナ
フォルトゥナが後半は良い試合展開を見せたものの、全体的に均衡したゲームとなったこの一戦は、2-2の引き分けで試合終了となった。これによりUwe Rösler監督率いるチームは、2020/21シーズンのプレシーズンでは未だ無敗となっている。