フォルトゥナのエースROUWENの19得点に加え、歴史的なドイツ杯シーズン
2019/20シーズンのデータを振り返る
先週土曜日、フォルトゥナにとって非常に長い2019/20シーズンが、無念な形で幕を閉じることとなった。そして今一度、この1年間のデータを振り返ってみると、ブンデスリーガ2部降格となり、悔しい結果に終わった一方で、統計では多くのポジティブなデータが見てとれる。
フォルトゥナはシーズンを通して、勝ち点30ポイントしか獲得できなかったことに加え、36得点67失点という数字は、ブンデスリーガ1部残留を成し遂げるのには、不十分な結果となってしまった。特にUwe Rösler監督率いるフォルトゥナは、多くの試合で少なくとも同等の戦いを繰り広げていた。また、もし先制点を奪った試合で勝利を掴み取ることができていれば、更に勝ち点24ポイントを獲得できていた。これがもし現実となっていれば、リーグ6位という結果となり、ヨーロッパリーグの出場圏内に入れていたかもしれない。ここでは、2019/20シーズンにおける、特別なデータを記載していく。
19:Rouwen Henningsの得点数
エースRouwen Henningsは昨シーズン、ブンデスリーガで15得点、ドイツ杯で4得点を挙げ、合計19得点をマークした。1990/91シーズンにはThomas Allofsが同じく15得点を記録していたが、このHenningsの得点記録は、フォルトゥナのクラブ史上でも約30年以来の記録となる。また、背番号28のストライカーは、ドイツ杯にて5試合連続得点をマークしており、これは1979/80シーズンにDieter Breiが記録したフォルトゥナのレコードに並ぶ記録となっている。
17分の12:Uwe Rösler監督の指揮の下で負けなかった試合数
Uwe Rösler監督の就任は、フォルトゥナに新たな命を吹き込んだ。指揮を執った後半戦17試合の内、敗北を喫したのは僅か5試合となっているだけでなく、ほとんどの試合で、相手と同等の戦いを繰り広げていた。また、チームのプレースタイルの変化は明確であり、フォルトゥナは17試合の内11試合で、少なくともボール支配率50%を占めていた。これは来シーズン、ブンデスリーガ2部で戦っていく上で、試合の主導権を握る可能性が高いフォルトゥナにとって、重要なステップだったと言えるだろう。
43,323:コロナ危機前の平均観客動員数
シーズン終盤には欠けていたのは、コロナ危機前にチームの背中を後押ししていたファンの存在だ。今シーズンのリーグ中断前にアリーナで行われたホームゲームでの平均観客動員数が、リーグ再開後に発表され、43.323人となっていた。これは昨シーズンよりも500人少なくなっているものの、Borussia Dortmund戦、FC Schalke 04戦、ホーム最終戦FC Augsburgとの試合が無観客での開催を強いられたためであり、通常通りにシーズンが進行されていれば、この平均観客動員数を大幅に上回っていただろう。
0:退場処分の回数
フォルトゥナはブンデスリーガ2019/20シーズンで、退場処分を一度も受けていない唯一のクラブとなっている。一方で、イエローカードの警告は78枚となっており、これはリーグでもSC Paderborn(79枚)に次いで2番目に多い枚数となる。
24:ドイツ杯で24年ぶりの快挙
ドイツ杯の準々決勝に進出したフォルトゥナは、惜しくも1. FC Saarbrückenに敗北を喫したものの、これは1995/96シーズン(準決勝進出)以来の快挙となる結果を残した。なお、ベスト8進出までには、FC 08 Villingen、Erzgebirge Aue、1. FC Kaiserslauternを下している。