残留を成し遂げた昇格チーム
次節の対戦相手をチェック:1. FC UNION BERLIN
昇格チームとして、今季ブンデスリーガでの初シーズンとなった1. FC Union Berlinは、当然のことながら降格候補の1つに挙げられていた。しかし同クラブは、第32節終了時に1部残留を決めている。ここでは、フォルトゥナが土曜日の15:30キックオフで迎える一戦の対戦相手、”Eisener”ことUnionについての情報を記載する。
目標達成:
シーズンの前には、多くの専門家が昇格チームであるPaderbornとUnionの1部リーグ残留は難しいと予想していた。実際にPaderbornは2部への降格が決定している一方で、”Eisernen”はその予想を覆している。リーグ開幕戦こそLeipzig(0-4)に敗戦を喫し、自動降格圏内となったUnionだが、それからというもの安定した結果を残し、第32節のPaderborn戦に勝利したことで1部残留を確実なものにしている。
ホームで強いUnion:
Unionは自身のホームスタジアムでは良い成績を残しており、勝ち点38ポイントの内24ポイントをホーム戦で獲得している。このホームで獲得したポイント数はリーグでも8位となっており、昇格チームとしては決して悪くない戦績である。Unionはリーグ再開後のホーム4試合では、FC Bayern戦(0-2)が唯一の黒星であるが、勝利もPaderborn戦(1-0)のみに留まっており、1勝1敗2引き分けとなっている。しかし無観客試合となることで、ホームでの2万2千人を超える熱狂的なファン(ちなみに1万8千人が立ち見席)のサポートがないUnionにとっては、特に難しい戦いとなる。
五分五分の戦績:
この両クラブの対戦以上に互角の戦いを見せている戦績は、他に存在しない。これまでの27試合で、両者11勝11敗5引き分けとなっており、総得点も29:28とほぼ互角。なお、フォルトゥナが最後にアウェーにてUnionから勝利を収めたのは、2016年10月29日に、Ihlas Bebouが決勝点を決めた試合となっている。ちなみに、その試合にはRobin Bormuth、Adam Bodzek、Kaan Ayhan、Rouwen Henningsがスターティングメンバーとして出場していた。
エースストライカーが累積出場停止:
Sebastian Anderssonは、Hoffenheim戦で今シーズン5枚目となるイエローカードの警告を受け、次節は累積出場停止となるため、Urs Fischer監督はこの土曜日の一戦に、エースストライカーを欠くこととなる。このスウェーデン代表ストライカーは、Unionの武器として、今シーズン12得点(内7得点はヘディングシュート)をマークしていた。これによりセットプレーの際にターゲットとなっていた、最も重要な選手がフォルトゥナとの試合には欠場となる。それでもUnionはコーナーキックからの得点が、13本に1得点というリーグで最も高い確率となっているため、十分に気をつける必要がある。特にセットプレーのキッカーである、キャプテンChristopher Trimmel(11アシスト)のボールには要注意すべきだろう。
ビハインドからは勝利なし:
今シーズン19試合で先制点を許しているUnionは、その内2試合には引き分けに持ち込むことに成功しているものの、それ以外の試合では敗戦となっている。つまり統計で考えると、フォルトゥナが先制点を挙げることができれば、入れ替え戦の切符を掛けたWerder Bremenとの16位争いで、優勢になると言えるかもしれない。