DFLがテレビ放映権の配分を発表
Röttgermann会長:「このシステムの”継続”があってはならない」
ドイツプロサッカーリーグ機構(DFL)は月曜日の午後に行われた臨時総会で、2021/22シーズンから2024/25シーズンのブンデスリーガ1部、2部及び、入れ替え戦、そしてスーパーカップにおけるドイツ国内のテレビ放映権の配分を発表した。
現在は新型コロナウィルスの影響により、非常に難しい状況に置かれているDFLだが、来シーズン以降の国内におけるテレビ放映権料についての発表を行い、その結果、1部2部全36クラブが所属するブンデスリーガは、2021/22シーズンから2024/25シーズンの4年間で、総額44億ユーロの収益を見込むことが分かった。これにより年間平均11億ユーロという、過去数年の中でも最も高額となる10億ユーロ越えの数字を期待することになる。
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フォルトゥナにとっては今、テレビ放映権収入の振り分けについて話し合うことが重要となる。
この緊急性のあるテーマに関するThomas Röttgermann会長のコメント:
「我々は今まさにこのタイミングで、テレビ放映権料の分配について話し合い、戦略的な決定を下すことが重要です。ここ最近、TV放映権料による収入は着実に増加しているのにも関わらず、新型コロナウイルスによる影響で13ものクラブが倒産の危機に直面しました。来シーズンでの収益の減少は、この状況をさらに悪化させることでしょう。だからこそ今、現在の不均衡な配分システムを排除する必要があります。我々は長年に渡り、クラブ間に生じる格差について話してきましたが、結果としてこれまでに何も解決できていません。今回の危機は、我々の行動を見直す良い機会であり、今こそこの問題点を修正するときです。現在の順位に伴った放映権料の振り分けは必要ではありません。また、チャンピオンズリーグやヨーロッパリーグなどの大会への出場を維持するために、ドイツのトップクラブにも資金を提供しなければならないという主張は、全く的を得ておらず、典型的な間違いです。この分配システムが”継続”されてはいけません。そうでなければ、我々の愛するブンデスリーガの存在自体が無くなりかねないのです。このままでは小さなクラブの財政状況は悪化する一方であり、今正しくと対応しなければ、この危機の勝者のみが集うスーパーリーグになってしまうという、厳しい現実を見ることになるでしょう」