「最終節まで残留争いは続く」
フォルトゥナと STEVEN SKRZYBSKIの前に立ちはだかるゴールポスト
記載されている写真は、この試合、そして後半戦全体を表す象徴的な写真とも言えるだろう。フォルトゥナはBorussia Dortmundを相手に、勝ち点を獲得するチャンスがあったどころか、勝利まであと一歩のところまで迫っていたものの、最後はいロスタイムを含む95分の接戦の末、敗北を喫することとなってしまった。試合終盤に訪れた、Steven Skrzybskiの2度に渡るゴールポスト直撃シュートが決まっていれば、この日素晴らしいパフォーマンスを見せ、大接戦を繰り広げたフォルトゥナにとって、それが報われる結果になっていたかもしれない。
Bortmund戦後にSkrzybskiは、「我々はここ最近、何度も不運に見舞われています。私はこの先も1度や2度、この逃してしまったチャンスを思い出すと思います」と悔しさを見せているように、試合終盤に彼の放ったシュートは、2度に渡りゴールポストに嫌われている。ベルリン出身のSkrzybskiは、どちらもRouwen Henningsのラストパスからチャンスを迎えるも、シュートはゴール左ポスト、また右ポストにも嫌われてしまった。この時、必然的にフォルトゥナのファンは、4度に渡りゴールポストを直撃したSC Paderborn戦を思い返したかもしれない。またSkrzybskiは、このリーグ最下位のクラブとの試合でのチャンスでも、同じく南スタンドサイドの左ゴールポストに嫌われていたことに関して、「人生が思い通りにいかないことはわかっていますが、それでも1つぐらいは得点に繋げたかったと思っています」と述べている。
また、途中交代で投入されたアタッカーがビッグチャンスを迎える前にフォルトゥナは、ルール地方を拠点とする強豪クラブを相手に、大接戦を繰り広げていた。選手たちは、相手よりも(総合走行距離)約9kmも多く走っただけでなく、コーナーキックの比率は6:1とし、相手に打たせたシュートも僅か6本に抑えている。Dortmund攻撃陣のクオリティを見ると、これがどれだけ大きな価値を持つかがわかるだろう。これに対しSkrzybskiは、「我々のゲームプランは、守備に集中し、ショートカウンターを狙うというものでしたが、それは上手くできたと思います。ただ、それが結果として報われなかったことが、非常に残念です」とコメントしている。
それでも、試合後にGK Florian Kastenmeierが、「イングリッシュウィークのため、この敗戦について長々と考えている時間はなく、すぐにLeipzig戦に向け、準備しなければなりません」と述べているように、勝ち点獲得を逃したこの一戦を悔しがっている時間はない。
そして、この意見に同感するSkrzybskiも、「我々の現在の状況において、考え込む時間はありません。水曜日には次の試合が控えています」と答え、最後に27歳のアタッカーは、「最終節まで残留を争う展開になると思いますが、我々はリーグ残留を自力で勝ち取るために全力で戦います」と残り3試合への意気込みを述べている。