Bericht

2020/04/03 | ニュース

「我々は皆、この状況の改善に努めている」

Uwe Rösler監督ロングインタビューPart 1

フォルトゥナの指揮官に就任してまだ僅か数ヶ月のUwe Rösler監督は、これまでにない未曾有の事態にさらされている。Rösler監督はこのロングインタビューPart 1にて、自己隔離期間中での自らの日常生活とコンディション維持に励んでいる選手たち及び、チームのモチベーションについて語っただけでなく、急遽中止となったSC Paderborn戦の当日について振り返っている。

Rösler監督、まずは最も重要な質問から。あなたとあなたのご家族の体調はどうですか?

良好です。我々は皆、健康で誰一人として疑わしい症状はありません。また幸いなことに、息子がタイミング良くニューヨークから帰国することができ、今は我々家族と共にいます。基本的にはできる限り自宅待機していますが、私は朝8時のジョギングだけは行っています。

 

それ以外の日常生活はどのように過ごされていますか?

我々は自分たち自らを守り、そしてまた他人を危険にさらさないようにするために、可能な限りの隔離生活をしていますが、それでもスポーツは私にとって大切なので、頻繁に行っています。

そのほかには、常に電話で選手やコーチスタッフと連絡を取っており、これは非常に重要となっています。また時々、クラブ首脳陣との話し合いのためにアリーナに来ることもあるので、やるべきことは十分にあります。

 

この期間を使い、例えば次の対戦相手などのビデオ分析は行っていますか?

我々は実際に多くの映像を観ています。しかし次の対戦相手の分析だけではなく、来シーズンに向けてリストアップしている何人かの選手の観察も行っています。またRob Kellyコーチはその間に、特に最近出場機会が少なかった選手を中心に分析を行っており、どのように彼らの能力を引き出すことができるかを思考しています。したがって、我々は次の対戦相手だけではなく、来シーズンに向けたチーム構成や選手分析に時間を費やしています。

 

何週間か遡りますが、3月13日(金)は本来であればSC Paderbornとの試合が予定されていましたが、急遽中止となりました。当日はどのような体験をされましたか?

非現実的でした。私のキャリアの中で、決して忘れることのない日になりましたよ。ものすごく慌ただしく、15分ごとに新しいニュースが飛び込んでくるような感覚でしたね。その日は一日中、不安が不確定要素が増えていくことを感じていました。特にPaderbornから、2人の選手に疑わしい症状が見られ隔離されたこと、また監督が体調不良で寝込んでいるという情報を受けたときには、(皆と同様に)チームは試合に向けて100%の集中力を保つことはできませんでした。その中でDFLが下した試合中止の判断は、本当に正しいものだったと思います。事実として、その後すぐにPaderbornのLuca Kilianには陽性判定が出ましたからね。

 

火曜日のDFL会員総会で、4月いっぱいはリーグ中断、そして5月から無観客でのリーグ再開を目指す予定となりましたが、この計画をどう見ていますか?

我々の最大の強みの一つは、ホームでの観客数です。そしてブンデスリーガ1部に残留するためにホームで勝ち点を獲得しなければない中、4万から5万にも及ぶ観客のサポートがなくなるというのは、もちろん我々にとっては不利であり、反対に対戦相手にとっては有利となるでしょう。

しかし、現在置かれている状況は全クラブ同じです。だからこそ我々は現状を受け入れ、この状況下における精神的な準備をしなければなりません。順位表を見れば、例え無観客のスタジアムであっても、我々は100%の力を発揮しなければならないということは、誰もが自覚していますからね。

 

これまでに選手として、または監督として無観客試合の経験はありますか?

テストマッチではあります。しかし、公式戦でこのような状況を経験した覚えはありませんね。

 

ホーム戦の前に、空のスタジアムでトレーニングすることは、チームのプラスになりますか?

それは間違いありません。スタジアムの芝生は現在誰にも使用されていないので、またチームトレーニングが再開されれば良い状態で使用できます。また、空のスタジアムで頻繁にトレーニングできることで、選手たちは試合当日の状況をイメージすることができますからね。

 

選手たちの現在の状況についてお聞きします。選手たちが自宅で個人トレーニングを行っている現在の状況をどのように評価していますか?

彼らはとてもプロフェッショナルであり、選手1人1人が己をしっかりとコントロールできています。我々は皆、1部リーグに残留するためには、それぞれが良いコンディションを維持しなければならないということを自覚しています。これまでに選手らから受け取ったデータを見れば、チーム全員がそれを意識していることは一目瞭然です。

 

トレーニングプラン以外の部分で、コーチングスタッフ陣が選手に現在の状況下においてのアドバイスや指示を提供しましたか?

我々はコーチングスタッフ陣の中で選手たちをグループ分けし、それぞれが常に選手たちとの意見交換を行っており、私も選手全員と連絡を取るようにしています。

その中でもAxel Zehleメンタルコーチが、どれだけ我々にとって重要な存在であるかを示してくれています。彼はこの未曾有の状況下で、チームの精神面を支えるために尽力してくれており、本当に頭が下がる思いです。

そしてRobin SanderアスレティックコーチとCarsten Fiedlerフィジオチーフの名もここに強調しておきたいと思います。Robinは選手たちのために、フィットネス面で基礎、スピード持久力、パワーそして瞬発力(爆破力)などをテーマとした多様なトレーニングのプログラムを、毎日変化を加えながら作成してくれています。またCarstenは、怪我をしていた選手たちを上手くグループに導いてくれています。私はこのように優秀で高いモチベーションを持ったスタッフと共に仕事ができることを嬉しく思っています。

 

一部の選手はデジタルでも共同トレーニングを行っているそうですね:

我々はオプションとして共同のトレーニングを提案しており、多くの選手が利用しています。私も連絡を取る際は、質問への反応や表情や、身振りなどが確認できるため、ビデオ電話を行うようにしています。

 

最後に、フォルトゥナファンに伝えたいメッセージはありますか?

まずこの機会を通して、とにかく皆さん、家にいてください。自分たちを守り、他人を守り、健康を維持してください、ということをお伝えしたいです。これが最も重要なことです。

そのほかの点では、我々はできる限り良い状況を維持するために、最善を尽くすことを皆さんにお約束します。我々は皆、この難しい状況に立ち向かっています。もちろんこれまでに誰も経験のしたことがない中ですので、小さなミスは起こるかもれません。それでも我々は大部分において、そうあるべき状態を保てていると思っています。

これから重要となることは、リーグが再開されるまでの数週間を上手く使うことです。我々は選手たちをマインツ戦のときのコンディションのレベルまで引き上げられるよう努力していきます。

 

Uwe Rösler監督ロングインタビューのPart 2も、近日公開予定。

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