自主的に報酬の一部を放棄し、大きな結束を強調
フォルトゥナ役員会がクラブを守るための施策を講じることに
フォルトゥナの役員会はクラブの収入が著しく不足している中、短期的なコストの削減が必要と判断した。この危機的な状況下において、クラブを潤滑に運営させながら、またクラブスタッフらの職場を確保するために、クラブ役員全員がその報酬の一部を放棄するだけでなく、さらなる請求も延期することに同意した。また、選手らも同様に模範的な行動を取っており、このような厳しい状況の中でもクラブのために自分たちの役割をしっかりと担ってくれている。
役員会は木曜日の夜に、選手会らと非常にポジティブで建設的な話し合いができたことにも言及している。
フォルトゥナのThomas Röttgermann会長は、「だからこそ私はまもなく、現在の状況下においてどのようなシナリオになっても非常に大きな助けとなるような、とてもフェアな結論を出すことができると確信している。ただし選手それぞれへの尊重のため、具体的な詳細については公表はしない。その中でも私は、我々の選手たちが現実を非常によく理解してくれている素晴らしいチームであり、彼らが示してくれたものは単なる結束という言葉を遥かに凌ぐものであるということを、改めて強調したい」とコメントしている。
また役員会は、今後もクラブスタッフの職場を確かなものとするために、現在仕事をする環境が非常に厳しい制限下に置かれているスタッフらと、労働時間の短縮について合意に至ったことにも言及している。なおこの労働時間の変更は、4月1日付けから施行される。
これについてThomas Röttgermann会長は、「我々は今回の新型コロナウィルスがサッカー界やフォルトゥナへもたらしている損害を最小限に抑えるために、できるすべてのことを行っている。もし我々が全ての対策をしっかりと取り、そしてそれぞれが己の任務をしっかりと果たせば、いかなるシナリオになったとしても、フォルトゥナの存続を危ぶむことにはならない。それはつまり、誰にとっても職を追われるようなことはないことを意味している。私は役員会を代表して、改めて全てのクラブスタッフの理解と貢献心に心から感謝申し上げたい。このような難しい状況下でも、首脳陣、クラブスタッフ、そして選手らを含めたすべての人間が強い結束を見せることで、フォルトゥナはより強い存在へとなっていく」と言葉を続けている。