「タカ、2年間ありがとう」
宇佐美貴史がフォルトゥナに別れ。
2017年8月末にFC Augsburgよりフォルトゥナにレンタル加入し、これまでの2年間で50試合に出場してきた宇佐美貴史が、今シーズンを以ってフォルトゥナを退団することが決定した。
27歳になる宇佐美貴史は、ブンデスリーガではこれまでにFC BayernMünchen、TSG 1899 Hoffenheim、FC Augsburg、そしてフォルトゥナでプレーしてきた経験を持つ。2度目のドイツ挑戦となったFC Augsburgで1年過ごしたのち、2017年8月末に当時ブンデスリーガ2部に所属していたフォルトゥナへ加入。デビュー戦となったFC Union Berlin戦で早速ゴールを決め、フォルトゥナファンだけでなく、ドイツサッカーファンにその能力を示して見せた。
その後、同シーズンの後半戦には、Hertha BSCより原口元気(現Hannover 96)が加入すると、日本人アタッカーコンビを形成。後半戦にフォルトゥナが挙げた28得点のうち14得点にこの2選手が関与するなど、名実ともにフォルトゥナの攻撃陣を牽引し、6年ぶりのブンデスリーガ1部昇格に大きく貢献した。またこの活躍が認められ、シーズン終了後には日本代表としてロシアW杯にも出場することとなった。
FC Augsburgからのレンタル期間は1年となっていたが、交渉の末にレンタル期間をさらに1年延長し、フォルトゥナに戻ってきた宇佐美は、徐々にコンディションを上げながらチームの主力に加わるも、チームは6連敗という苦しい時間を過ごすこととなる。
その連敗を止めることとなったHertha BSC戦にもスタメン出場していた宇佐美は、目の覚めるような豪快なゴールでチームを勝利に導くと、前期終盤の3連勝でもすべてにスタメン出場し、チームを上昇気流に乗せるための重要な役割を担った。
フォルトゥナではドイツ杯も含めて50試合に出場し、合計で9得点を記録(ブンデスリーガ1部:1得点、ブンデスリーガ2部:8得点)。その類まれなサッカーセンスとパフォーマンスは、フォルトゥナサポーターの記憶にも深く刻まれていくに違いない。
これからの”TAKA”の更なる活躍を、クラブ一同願っている。