歴史的なゴール。

Dodi Lukebakioがミュンヘンで歴史の1ページに。

インターネットが普及している現代において、先週土曜日にミュンヘンで起こった出来事は、瞬く間に世界を駆け巡るニュースとなったが、Dodi Lukebakioが記録したFC Bayern戦でのドライヤーパック(3得点)は、ドイツ代表GK Manuel Neuerにとっても初めての経験となった。またブンデスリーガの歴史においても、ミュンヘンでの試合でFC Bayernを相手に3得点を記録した6人目の選手となった。ただし、このような付加価値がなかったとしても、この信じられない日は、ベルギー人アタッカーにとっても忘れられないものとなったに違いない。

試合後のミックスゾーンで、「自分のこれまでのキャリアの中でも、おそらく最高の試合だったと言えるだろう。プロ選手になってから、1試合で3得点を記録したことはないんだ」と話したDodi Lukebakioは、「もちろんこの試合のことを考えれば、どれだけ難しい試合が待ち受けているかということは(試合前から)明白だった。相手はドイツで最も大きいクラブであり、対峙するのは最高のGKだからね。でもボクはピッチに立ったら、対戦している相手が誰かということは何も考えないんだ。とにかく勝利することだけしか考えていないんだ」とコメントしている。

 

勝利には至らなかったものの、ミュンヘンまで駆けつけた約8000人のファンは誰もが満足してスタジアムを後にしたはずだ。試合後のRobin Bormuthはジャーナリストらの前で、「我々にとっては最高のラッキーパンチが決まり、ウチの”狂った奴”が3得点を決めてくれた」と喜びを口にしたが、その数分後にLukebakio自身は、「(”狂った奴”について)それがポジティブな意味であることを願うよ(笑)」と笑った。

 

またキャプテンのOliver Finkも、「今後もあのようなパフォーマンスを見せてくれれば、きっと彼はもっと多くのことを手にするはずだよ」と賛辞を送っている。

 

 

もちろん、この結果についてはFriedhelm Funkel監督も、控えめではあるが喜びを口にしている。Lukebakioをフォワードに据えるという指揮官の作戦が功を奏したことになるが、「彼を前線に残すことで、カウンターの際に彼の持つスピードを最大限に活かすことができると考えていたんだ。これまでのトレーニングを見てきて、彼は得点を決めるために多くのチャンスを必要としないと思っていた。今日のように素晴らしい結果に繋がったというのは、もちろんある程度の幸運もあったとは思うけどね」と、この結果に至った背景を説明している。

 

 

この”幸運”は、フォルトゥナの選手たちがAllianz Arenaで気持ちの籠ったプレーを見せ続けたことで得られたものである。「失点を重ねた後も、我々は戦う姿勢を崩さずに、自分たちのプレーを続けることができた。ボクはそれを非常に誇りに思っているよ」と話すベルギー人アタッカーは、「このメンタリティを維持することができれば、今シーズンで良い結果を残すことができるはずだ」と締めくくっている。