記憶に残るラインダービー
フォルトゥナと1. FC KÖLNの過去の試合を振り返る
フォルトゥナと1. FC Kölnが対戦すれば、エモーショナルになることはもちろん、スペクタクルな試合になることがほとんどだ。両クラブの直接対戦はこれまでに58回繰り広げられているが、ここではその中でも特に記憶に残っているラインダービー5試合を振り返っていく。
2019/20シーズン | 第27節 | ブンデスリーガ:1. FC Köln - F95 2:2
今週土曜日、9月21日に行われる第59回目のラインダービーは、前回の直接対決からちょうど1580日目となる。前回の試合はコロナパンデミック真っ只中で、フォルトゥナは観客動員が制限されたRheinEnergieStadionで行われた。このブンデスリーガ1部での戦いはフォルトゥナが試合を優位に進め、Kenan KaramanとErik Thommyの得点で2-0とリードを奪うと、さらには相手のMark UthがPK失敗。これでフォルトゥナが勝利を掴んだかに見えた。しかし試合終了間際、相手のAnthony Modeste (88分)とJhon Córdoba (90分+2分)の得点で同点に追いつかれ、2-2の引き分けでタイムアップを迎え、フォルトゥナにとっては苦い引き分けとなった。
2019/20シーズン | 第10節 | ブンデスリーガ:F95 - 1. FC Köln 2:0
Merkur Spiel-Arenaで行われた前半戦は、後半戦よりも良い結果だった。フォルトゥナは37分、Rouwen HenningsのPKで先制。そして迎えた61分、相手のコーナーキックをクリアしたKaan Ayhanからのボールを受けたErik Thommyが、ピッチの半分以上を独走し、相手選手を交わしてゴールネットを揺らした。この数秒の出来事をフォルトゥナファンは決して忘れないだろう。 そして、フォルトゥナはこの2点リードを守り切り、勝ち点3を手にした。フォルトゥナにとっては、この試合がラインダービー最後の勝利となっている。
1979/80シーズン | 決勝戦 | ドイツ杯:F95 – 1. FC Köln 2:1
ドイツ杯の決勝でラインダービー。これ以上の舞台はないだろう。そして1980年6月4日は、フォルトゥナのクラブ史上最高の日となった。試合はまず相手ペースで始まり、26分にはBernd CullmannがFCに先制点をもたらし、Kölnが主導権を握る展開に。それでも60分を過ぎると、フォルトゥナが5分間で逆転に成功する。Rüdiger Wenzelが同点ゴールを挙げると、Thomas Allofsが2-1となる決勝点をマークし、フォルトゥナが優勝カップを手にすることに成功。この日の出来事は、今日に至るまでクラブの歴史に刻まれている。
1979/80シーズン | 第20節 | ブンデスリーガ:F95 – 1. FC Köln 3:6
フォルトゥナ対Kölnの撃ち合いは、フォルトゥナがドイツ杯で優勝したシーズンと同じ年に行われた。デュッセルドルフで行われた試合、勝利したのはKöln。そして、この試合で生まれた合計9ゴールのうち、8ゴールは後半の出来事だった。前半はKölnのHerbert Neumann (41分)の得点で0-1で折り返し。後半に入ると、50分に奥寺康彦に追加点を奪われ、その3分後にはBernd Cullmannに決られて3-0に。その5分後(58分)、フォルトゥナもRüdiger Wenzelのゴールで反撃に出るも、67分には再びKölnのPierre Littbarskiが追加点。その後、フォルトゥナが2点(Gerd Zewe、71分 und Rüdiger Wenzel, 3:4, 75.)を返したことで逆転の希望が見えたものの、78分にDieter Müller、そして81分には再び奥寺康彦に決められ、3-6での黒星を喫した。
1977/78シーズン | 開幕戦 | ブンデスリーガ:F95 – 1. FC Köln 5:1
ブンデスリーガ1977/78シーズンの開幕戦、フォルトゥナはラインダービーでもゴールを量産。試合はフォルトゥナにとって苦いスタートとなり、前半2分にHolger Willmerに先制点を許してしまう。しかし、そこからフォルトゥナの猛攻が始まる。まず29分、Wolfgang Seelが同点弾を決めると、Fleming Lundがドッペルパック (49分、58分)をマーク。さらに、フォルトゥナは3-1になっても攻撃の手を緩めない。そこからDieter BreiとDetlev Szymanekが追加点を奪い、終わってみれば5-1で快勝。この試合は、ラインダービーでフォルトゥナが最も点差を広げて勝利した試合となっている。