第26節・SC Paderborn 07 vs Fortuna Düsseldorf
多くの欠場者が出ている中でもフォルトゥナがPADERBORNに勝ち点1を獲得!
フォルトゥナが素晴らしいパフォーマンスを発揮!14人の選手、そしてDaniel Thioune監督をはじめとする多くのチームスタッフがコロナ感染により欠場したにも関わらず、フォルトゥナはSC Paderbornに勝ち点1を獲得することに成功した。前半終了間際にFlorian Hartherzが先制点を挙げたフォルトゥナは、後半ロスタイムまでリードを守っていたものの、最後の最後でPaderbornのRon Schallenbergに同点弾を喫し、1-1の引き分けでタイムアップを迎えた。
スターティングメンバー:Ingolstadtのスタメンから残ったのは5人
コロナに感染しているDaniel Thioune監督に代わり、チームの指揮を執ることとなったJan Hoepnerコーチは、以下のメンバーをピッチに送り出した。GK Florian Kastenmeierの前に、U23チーム所属の内野貴史、Jakub Piotrowski、Tim Oberdorf、Florian Hartherzが4バックを形成。中盤には中央にEdgar Pribと田中碧が並び、サイドにはこちらもU23チーム所属のTim KötherとKhaled Nareyを配置。そして、最前線にEmmanuel Iyoha、その下にこの日キャプテンマークを巻いたアペルカンプ真大が入る形でキックオフを迎えた。なお、ベンチはGKのRaphael WolfとKai Eiseleを除き、フィールドプレーヤーはU23チームとU19チームの選手のみで構成されることに。なお、本来GKのEiseleはフィールドプレーヤーとしてベンチに座ることとなった。
前半:フォルトゥナが好スタート
フォルトゥナは立ち上がりから、これまで一度も一緒にプレーしたことのないチームで試合に臨んだという事実をほとんど気づかせないプレーを見せる。そんなフォルトゥナは先週同様、前線からプレスを掛け、どんどん前からボールを奪いにいく。U23チーム所属の内野とKötherも、非常に堂々としたプレーを発揮。そんな中、両チームを通して最初のチャンスはフォルトゥナに訪れる。8分、Nareyがゴールまで約23mの距離からシュートを放つも、ここはPaderbornのGKであるJannik Huthがセーブ。反対に、PaderbornもMaximilian Thalhammerが良い位置からゴールを狙うも、MFのシュートはゴールの上を越えていく (11分)。それでもフォルトゥナは臆することなく再び反撃し、またしてもNareyがペナルティエリア内からシュートを放つも、このシュートはHuthがなんとかコースを変え、クロスバーの上をかすめていく(16分)。
KastenmeierがPKを防ぎ、Hartherzが先制点をマーク
序盤はフォルトゥナのプレスに悩まされたPaderbornだったが、前半の中盤から少しずつ調子を上げてくる。すると、SCPに先制点のビッグチャンスが訪れるも、クロスに合わせたFelix Platteのシュートはポストを直撃し、フォルトゥナはピンチを逃れる (24分)。しかし38分 、Piotrowskiがペナルティエリア内で Schallenbergを倒してしまい、SCPにPKを献上。それでも、フォルトゥナの守護神Kastenmeierのスーパーセーブを見せ、相手に得点を許さない (39分)。すると前半終了間際、フォルトゥナのコーナーキックからファーサイドでKötherが合わせたシュートはポストを直撃。しかし、そのこぼれ球をHartherzが押し込んでゴールネットを揺らし、フォルトゥナが先制に成功する (43分)。
後半:Kastenmeierの活躍
後半、Paderbornの反撃を期待していた人たちはガッカリしたことだろう。フォルトゥナは多くの選手を欠いているのにも関わらず、自分たちの力を発揮し、リードしているのに相応しいチームであることをピッチの上で見せつける。それもあり、Florent Muslijaのシュート (再びKastenmeierがスーパーセーブ)を除けば、SCPの攻撃陣はほとんどチャンスを作り出せない (50分)。それでも60分を経過したあたりから、Paderbornが攻撃のギアを上げてくる。Jamilu CollinsのスルーパスからPlatteに抜け出されるも、ここにもKastenmeierが立ちはだかり、相手に得点を許さない (66分)。
後半ロスタイムに同点弾
まず、フォルトゥナに追加点のチャンスが訪れる。カウンターアタックを仕掛けたフォルトゥナは、Pribのラストパスに最後はNareyがシュートを放つも、ここは相手GKの好セーブ (75分)。一方、KastenmeierもKemal Ademiのシュートに対して再び神セーブを見せ、SCPの前に立ちはだかる (85分)。後半終了間際になると、相手は当然ながらフォルトゥナのペナルティーエリアに向けてロングボールを蹴り込み、パワープレーに出てくる。そんな中、スタジアムに駆けつけた1,000人の熱狂的なフォルトゥナサポーターと共に立ち向かうチームの姿は非常に印象的だった。それでも、後半ロスタイム、残念ながらスコアは1-1になってしまう。フリーキックにAdemiが頭で合わられるも、ここはKastenmeierが反応。しかし、そのこぼれ球をSchallenbergにダイビングヘッドで押し込まれ試合は振り出しに (90分+3)。その数秒後、フォルトゥナは一瞬悪夢を見ることとなる。同点弾の勢いに乗って猛攻を仕掛けてくるPaderbornに再びロングボールから最後はPlatteにゴールネットを揺らされるも、その前にファウルがあったとしてこのゴールは無効に (90分+5)。しかし、このような展開は今日のフォルトゥナが見せたパフォーマンスに相応しくなかったと言えるだろう。こうして、全体を通して素晴らしいパフォーマンスを発揮したフォルトゥナが、この貴重な勝ち点1を獲得したことで、現時点で11位まで浮上している。
次節はHSVとのホームゲーム
次節、現時点では引き続き3月19日(土)の13:30キックオフで、Hamburger SVとのホームゲームを開催することとなっている。