前半戦のチャンピオン

対戦相手チェック：FC ST. PAULI

12月11日(土)の夜、フォルトゥナ・デュッセルドルフは前半戦の最終節として、FC St. PauliをホームのMerkur Spiel-Arenaで迎え撃つ (20:30キックオフ)。ここでは、現在ブンデスリーガ2部の首位を走るHamburgのチームをチェックしていく。

2部リーグでの時間

FC St.Pauliのクラブサイトには、”最大の成功”の欄に直近の出来事であるHSVとのハンブルグ・シティ・ダービーでの勝利が掲載されている。この2011年に挙げた勝利は、”Kiezkicker”ことSt.Pauliが最後にブンデスリーガに所属していたシーズンであり、続くMönchengladbach戦にも3-1で白星を挙げて1部残留まで後一歩のところまで迫ったものの、シーズン終了時には最下位となり2部リーグへ降格していた。この最後の成功から10年以上が経過した今、Hanburgのチームが今季再びブンデスリーガ昇格を狙う。

 

初めて前半戦の王者に

現時点で、St.Pauliが今シーズンほどの成功を収めたシーズンはこれまでにない。前節、St.PauliはSchalkeに勝利し、Darmstadtがフォルトゥナに敗れたことで、Hamburgのチームがブンデスリーガ2部にて初めて前半戦の王者となった。なお、2位の”Lilien”ことDarmstadには6ポイント差をつけて首位に立っている。センターフォワードのGuido Burgstallerは、先週土曜日にホームで行われた古巣対決にて2得点を挙げたことで、リーグの得点ランキングでトップに躍り出ており、これまでに14得点をマークしている32歳のオーストリア人は16試合中11試合の勝利に貢献している。ちなみに、リーグの中で勝利した試合が2桁に達しているチームは他にない。

 

継続は力なり

今、St.Pauliはサクセスストーリーを描いている。そして、このストーリーの主題のひとつが長期的な育成に対する信念である。昨シーズンの初め、St.Pauliの元プロ選手であり、アカデミーチームのコーチでもあったTimo Schultz監督が監督に就任。しかし最初は結果が出ず、この44歳の監督率いるチームは2020/2011シーズンの前半戦のほぼ全てを降格圏で過ごすことに。このような状況では監督交代となることも少なくないが、それでもクラブはSchultz監督を信頼し続けた。これが功を奏し、シーズン後半に立て直したチームは最終的に10位でシーズンを終えていた。そして今、彼らのサッカーが開花し、Timo Schultz監督の下で1年以上が経過したFC St. Pauliは非常に魅力的なサッカーで結果を出している。頂上に辿り着くためには継続して努力を続け、苦しい時期を乗り越えていくことが不可欠ということだろう。