Bericht

2016/10/18 | ニュース

「チャンスをくれた監督に心から感謝している」

金城ジャスティン俊樹がミュンヘンでブンデスリーガ2部デビュー。

アウェーでの1860 Münchenとの対戦(3-1)は、金城ジャスティン俊樹にとって2倍の喜びとなった。今シーズン初のアウェーでの勝ち点3点獲得となったこの試合で、Friedhelm Funkel監督は金城をピッチへ送り出し、これが金城にとってはブンデスリーガ2部デビューの瞬間となった。

2016年初めにTSV 1860 München U19からフォルトゥナへ新加入した金城ジャスティン俊樹Justin Toshiki Kinjoにとって、2016/17シーズンは予想しないスタートとなった。開幕前のオーストリアMaria Almキャンプで行われたフランス1部クラブFC Lorientとのテストマッチで2得点を挙げる活躍を見せた金城だったが、同時に膝に負傷を負ってしまい、これにより数週間に渡ってチームを離脱することとなってしまった。

しかし金城は、復帰に向けてCarsten FiedlerフィジオとFlorian Klausnerアスレティックコーチと共に、コツコツとリハビリを続けてきた。Funkel監督も金城の回復の経過を常にチェックしながら、復帰までの様子を見守ってきた。「ジャスティンは素晴らしいタレントだ。彼はこれからの1、2年で間違いなくさらに良い選手に成長するはずだ」と指揮官も太鼓判を押す金城は、メディカルチームを信じてブンデスリーガ2部のピッチに立つ日を夢見てリハビリを行っていた。

9月に入り、チームの全体練習にも合流した金城は、U23チームで数試合に出場しながら感覚を養うと、これを確認したFunkel監督は彼の古巣クラブでもあるTSV 1860 München戦のメンバーに加えることを決断する。この日はベンチスタートとなった19歳の日本人MFだが、チームメートが古巣を相手に3-0でリードする様子をベンチで眺めながら、出場機会が訪れるのを待っていた。そして後半のロスタイム、Peter Hermannアシスタントコーチの合図を確認した金城は、ベンチに駆け寄りピッチに入る準備を進めると、Axel Bellinghausenに代わってAllianz Arenaのピッチへ飛び出していった。これが金城自身にとってブンデスリーガ2部デビューの瞬間となったが、「公式戦で初出場した瞬間は、本当に素晴らしい感覚だった。それが自分の古巣でもあるTSV 1860 München戦であったこともまた特別だった。チャンスをくれた監督に心から感謝している」と、簡単には忘れることが出来ないであろう週末の出来事を振り返り、コメントしている。

フォルトゥナでのブンデスリーガ2部デビューは、4年後の東京オリンピック出場を夢見る金城にとって、非常に重要な一歩となったであろう。これからは更に出場機会を増やしていくために、日々の熾烈なポジション争いに身を投じていくことになるが、「これからもトレーニングからしっかりアピールし、次のチャンスをもらえるよう努力していきたい」と、強い思いを口にしている。フォルトゥナの中心選手になるべく、金城”ジャスティン”の挑戦は続いていく。

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