Bericht

2016/09/29 | ニュース

日本よりJリーグアカデミーダイレクター研修がフォルトゥナへ。

フォルトゥナが日本からの研修を受け入れることに。

9月下旬、フォルトゥナでJリーグアカデミーダイレクター研修が実施され、11つのJクラブよりアカデミーダイレクターが来独した。そしてフォルトゥナのフィロソフィーや新しいコンセプトについて、シェーファー会長やフンケル監督、そして多くのアカデミー関係者も講師として登壇し、我々が日頃、どのような信念の下で活動をしているかを詳しく紹介した。

9月23日、日本からJリーグアカデミーダイレクター研修として、2人のJリーグスタッフを含めた13人がデュッセルドルフに到着した。2014年にブラジルW杯で優勝したドイツは育成改革に成功したことが有名だが、現在ドイツクラブがどのようなコンセプトやフィロソフィーを持って活動しているのかの実情を知ることが今回の研修の目的であり、そのためにフォルトゥナが全面協力をすることとなった。

時差ボケと闘いながら、到着した初日はトップチームのブラウンシュヴァイク戦をTV観戦し、まずはフォルトゥナというクラブに触れてもらうことに。そしてそれを踏まえて週末には、アカデミー所属のチームの試合を視察。伊藤遼哉(U19所属)は出場機会に恵まれなかったが、トップチーム所属の金城ジャスティン俊樹はU23チームでドルトムントU23戦にスタメン出場し、1ゴールを決めるパフォーマンスを見せ(2-2)、またU17所属のアペルカンプ真大も、4-2でRWエッセンに勝利した試合で、先制点をアシストする活躍を見せた。なお、視察した試合の前後では、監督から事前に戦術の説明を受けたり、試合後のフィードバックを聞くなど、貴重な経験をしてもらった。

 

フォルトゥナは周りをブンデスリーガの強豪クラブに囲まれているため、独自のフィロソフィーを持って、可能性を秘めた選手たちを信用し、最後まで可能性を伸ばしてあげることを信念としている。これにより遅れて成長する選手たちが、フォルトゥナで最後のチャンスを得て、プロ選手へと成長を遂げている。この確固たるフィロソフィーについては、ユースアカデミーのスポーツディレクターや、U18チームの監督にも直接紹介してもらった。また、そういった育成型のクラブを目指すフォルトゥナの新しいコンセプトについては、トップチームの監督や会長自らが講師を務め、日本からのゲストに講義を行った。

そのほかにも、提携するDFB(ドイツサッカー協会)認定のエリート学校や、DFBが行っているシュトゥッツプンクトのトレーニングを訪問し、地域クラブとプロクラブユースアカデミーとの橋渡しをする貴重な存在の活動も視察し、ドイツサッカーがどのようにして育成改革を成功させてきたかについての理解を深める研修となった。

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