Bericht

2016/07/07 | ニュース

今季のフォルトゥナには3人の”サムライ”が所属。

”東京オリンピック世代”の飛躍に期待。

2016/17シーズンに向けて、トップチームは大々的な若返りを図っており、その中には若干19歳の日米ハーフ、金城ジャスティン俊樹がいる。フォルトゥナ所属2シーズン目となる新シーズンは、熾烈なポジション争いの中、開幕スタメンを奪取するため、日々トレーニングに励んでいる。また今季はさらに、その”弟分”チームにも、2人のサムライが所属することになる。FC Schalke U19からフォルトゥナU19へ新加入した伊藤遼哉(18歳)は、昨年はU17日本代表にも名を連ねていた。また、1年前にフォルトゥナU16に新加入したアペルカンプ真大(15歳)は、その活躍が認められ、新シーズンからU17チームへ昇格し、更なる飛躍を目指すことになる。

新シーズンのフォルトゥナには、かつてないほど日本のタレントが集結することになる。今年1月にトップチームでプロ契約を結んだ金城ジャスティン俊樹は昨季、U23チームで10試合に出場したほか、トップチームでも最終節でベンチ入りを果たすなど、確実にデビューに向けての階段を上っている。

そのジャスティンに続き、FC Schalke 04のU19チームで活躍していた伊藤遼哉が、フォルトゥナU19へ新加入することとなった。オーストラリア、スイス、ドイツと外国で育ってきた18歳のオフェンシブMFは、日本人らしい高い技術を持ちながら、日本人に不足しがちな強いメンタリティを持ち合わせており、今季のU19チームの中心となるべき存在として期待されている。本人も、「しっかりと結果を出して、その先へステップしていきたい」と目標をはっきり口にしている。

またU17チームのニューフェイスとなるMFアペルカンプ真大は、日本生まれ日本育ちの日独ハーフ。昨年U16チームに新加入し、今年に入ってからはメキメキと成長。コーチ陣も太鼓判を押す存在となり、新シーズンの新しい挑戦を勝ち取った。今季はU17ブンデスリーガウェストという、さらにレベルの高い環境に身を置くことになるが、「もっと注目される存在になれるよう頑張ります」と強い決意を持っている。

 

このジャスティン、リョウヤ、シンタという3人の若き日本人たちは、すべて2020年の東京オリンピック世代ということになる。10代ですでに世界トップレベルと言われるドイツに身を置き、常に厳しい環境で切磋琢磨する彼らは、必ず日本サッカーの将来を支える存在になっていくであろう。

このクラブにしかできない形で、日本サッカーの成長や発展に貢献していく。フォルトゥナで育ち、フォルトゥナで飛躍し、そしてフォルトゥナから更に大きな世界へ。それが、フォルトゥナ・デュッセルドルフが目指す道でもある。クラブも彼ら”東京オリンピック世代”の飛躍に期待している。

是非とも、フォルトゥナの若きサムライたちのこれからに、注目していただきたい。

フォルトゥナ日本デスク

 

金城ジャスティン俊樹 Justin Toshiki KINJO

所属:トップチーム

1997年02月22日(19歳)

182cm / 72kg

沖縄県生まれで、アメリカ人の父と、日本人の母を持つ日米ハーフ。3歳上の兄クリストファー達樹は2011/12シーズンにフォルトゥナU19に所属していた。

小学校までは沖縄で育ち、小学校卒業と同時に、兄”クリス”も所属していたJFAアカデミー福島へ。しかし2011年に東日本大震災を経験し、その後は静岡県の御殿場へ活動の場を移すことに。そして同アカデミーを卒業後、父が駐在していたドイツへプレーの場を求めて渡独することに。そしてトライアウトを経て、2015年1月にTSV 1860 MünchenのU19チームに加入し、2015/16シーズンの前期には同クラブのU21チームでも7試合に出場した。このときのプレーが目に留まり、2016年1月よりフォルトゥナのトップチームへ新加入することが決定した。日本ではプロ経験のないジャスティンだが、その後はフォルトゥナU23で10試合に出場すると、2015/16シーズン最終節のEintracht Braunschweig戦ではベンチ入りを果たしている。

広い視野と、確実なボールコントロールが武器のジャスティンは、ディフェンシブMFを専門としている。現在は始動した新チームの中で、激しいポジション争いに身を置いているが、若手主体のチーム作りを進めていくことをコンセプトにしているFriedhelm Funkel監督からの期待は小さくない。

 

伊藤遼哉 Ryoya ITO

所属:U19チーム

1998年05月02日(18歳)

180cm/70Kg

日本生まれで、7歳の時に父親の仕事の関係でオーストラリアへ。更に12歳のときにスイスへと移り住む。そこで頭角を現し始めた”リョウヤ”は、スイスの名門クラブFC ZürichとGrasshopper Club Zürichでプレーすると、2012年にはBayern Münchenへ活躍の場を移し、U15/U16チームに所属した。更にここでのプレーが評価され、2014年にはFC Schalke 04へ移籍を果たすと、U17/U19チームでプレーしただけでなく、その間にはU16日本代表(2014年)、U17日本代表(2015年)にも招集されるなど、若くから注目を集めてきた海外育ちの日本人タレントである。

そして2016/17シーズンからは、フォルトゥナU19チームに新加入し、デュッセルドルフで更なるステップアップを目指すことになる。U19ブンデスリーガウェストに所属している同チームは、昨季は4位という好成績を収め、8選手がU23チームへと昇格を果たしただけでなく、3選手はトップチームでプロ契約も勝ち取っている。リョウヤは今季の同チームのゲームメーカーとして活躍することが期待されており、注目の存在だ。

 

アペルカンプ真大 Shinta APPELKAMP

所属:U17チーム

2000年11月01日(15歳)

173cm/61Kg

今季フォルトゥナに所属する3人目のサムライ”シンタ”も、日本生まれ日本育ち。ドイツ人の父と日本人の母の下に生まれ、日本では横浜にあるドイツ人学校に通っていた。小学生時代はヴィトーリア目黒でプレーし、中学に進むと同時に三菱養和巣鴨JYに入団、ボランチとして活躍してきた。

そして2015年夏に、父親の仕事の関係でドイツ・デュッセルドルフへ移住したことがきっかけとなり、フォルトゥナU16チームに入団。元々ドイツ人学校に通っていたいたこともあり、現地ドイツ人らとのコミュニケーションも一切問題がなく、選手パスが発行されてからは、U16チームの中心として活躍した。そしてそれが評価され、今季はU17チームに昇格を果たしている。

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